さいきん寝汗が多い…。寝汗が多い原因と、その対策について
なんだか最近、やたら寝汗をかいて寝苦しい…なんてことはないでしょうか。
今回は、寝汗に関する解説をしてみたいと思います。
目次
寝汗をかく理由とは
人は眠っている時に200ml程度の汗をかきます。
体や脳の温度を下げるために、寝入りばなのノンレム睡眠の時に発汗します。
ノンレム睡眠は脳を休めるための深い睡眠で、この時に脳が十分に休息できると浅いレム睡眠では汗をかきません。
したがって通常は朝起きた時に汗は乾いているので、寝具が濡れているような事はありません。
しかし真夏の熱帯夜の時などは寝ている時にも汗をかくので、汗で夜中に目が覚めたり朝起きると布団の中が汗で濡れているような事があります。
気温の上昇で汗をかいたのなら心配はありませんが、暑くもないのに目が覚めるほどの寝汗をかく場合は体に何か問題があるのかもしれません。
寝汗をかく原因
原因①お酒の飲み過ぎ
お酒を飲み過ぎるとアルコールを分解した時に発生するアセトアルデヒドを体外に排出させようとする働きが強くなり、汗の量が増えます。
また、飲酒で体温が上昇しているので、冷ますためにも汗をかきます。
原因②ストレス
悪い夢を見た時には人の体にはストレスがかかり、目が覚めると大量の寝汗をかいていることがあります。
ストレスを感じると自律神経のバランスが乱れ、睡眠中の体温の調節が正しく行われずに寝汗をかきます。
原因③ホルモンバランスの変化
女性は生理前になるとホルモンのバランスが変化するので体温が上昇し、寝汗をかきやすくなります。
妊娠でも同じように体温が上がり、新陳代謝も高くなるので汗をかきやすくなります。
更年期障害でも女性ホルモンの量やバランスに変化が起こるので寝汗が激しくなり、ほてりやホットフラッシュが起きやすくなります。
原因④感染症
感染症に罹り体温が上昇すると、発汗が増えて寝汗をかきます。
考えられる病気
寝汗は様々な原因で起こりますが、寝汗が続いている時は体に病気が隠れている可能性があります。
①感染症
感冒やウイルス感染で発熱している時には、体温を下げようとする働きで寝汗をかきます。そして肺結核症に罹ると微熱・咳・寝汗が典型的な症状として出現します。
②甲状腺機能亢進症
代謝に影響するホルモンの機能が更新するため、発汗が増えて寝汗をかきます。
③更年期障害
女性ホルモンが減少してバランスに変化が起こると、発汗量が増えて寝汗をかきます。40代半ばから急に寝汗の量が増えた場合には、更年期障害の可能性があります。
④自律神経失調症
ストレスなどで自律神経のバランスが狂うと、寝ている時の体温調節ができなくなり寝汗が多くなります。
⑤悪性リンパ腫
悪性リンパ腫は血液の癌で、リンパ系の組織から発生します。これに罹ると発熱・発汗・寝汗などの症状を起こします。
対策
寝汗をかきすぎると睡眠が妨げられる他、脱水症状を起こす可能性があります。
夜間に睡眠時間の確保ができなくなると、自律神経が乱れる可能性も出てきます。
そのような症状を起こさないためにも、寝汗をかく人は対策が必要です。
まずは、寝汗をかく原因が何なのかを調べます。
原因が暑さなら、室温や寝具を変えて快適な温度で眠りましょう。
そして寝汗の原因が甲状腺機能亢進症や肺結核などの治療が必要な病気なら、その治療を進めることが大切です。
ホルモンのバランスが原因で寝汗をかく場合は、ホルモンを整える漢方やサプリメントの使用も有効です。
そして自律神経失調症なら、生活リズムや食生活を整えて自律神経を整えます。
おすすめの市販薬やサプリメント
寝汗の原因が何なのかによって、選ぶサプリメントは違います。
女性の生理前の寝汗には月経全緊張症の症状を緩和する、「プレフェミン」や「命の母ホワイト」が手に入りやすく有効で、更年期障害なら「ラムールQ」や「命の母」が症状改善の助けになります。
そしてストレスや自律神経失調症が原因の寝汗には、「リラクミン」や「ピースナイト」がおすすめです。
悩んでいる方へのアドバイス
寝汗の裏には病気やストレスが隠れています。
暑さが原因ではない寝汗が続いている時は、体の状態に何か異常が起きているかもしれません。
ストレスが続いてホルモンや自律神経のバランスが乱れても、寝汗はかきます。
寝汗が気になる人は、今の身体の状態が健康なのか向き合ってみてはいかがでしょうか。